2013年12月25日水曜日

【今年を総括】今年痺れたテキスト大賞2013

どうも、こんにちは。
母子家庭です。

さて、毎年個人的にやってるイベントを今年はこのブログでやることにしました。
「今年痺れた大賞2013」という、単純に言えば今年グッときたネット上のテキストのベスト10です。
大昔のテキストに今年出会ったりとかもあるので書かれたのが2013年じゃないやつもあります。
でもそんなこと気にする人なんていないですよね。いないでしょ?
それではスタートです!



【第10位】

イヴの夜に両親不在の実家に妹の彼氏が来て
空気読んで「俺予定あるから」って言って外に出て
当然予定もないし、友達いないし
漫喫で泊まろうと思ったら財布無くて
財布とりに家帰ったら
鍵かけられてて、家の電気消えてて、妹と彼氏が確実にギシアンしてて
大して厚着もしてないのにこの寒空の下、とにかく朝になるまで時間つぶしたくて
でもリア充、DQN共の巣窟の駅前には行く勇気も金も行動力もなくて
誰にも見つからないように近所の小山を歩き回って、職質受けた挙句
結局、事後であろう午前3時頃に家に帰ってきて
妹と彼氏がギシアンして満足したであろう我が家の庭のエアコンの室外機に寄り添って
人が作り出した文明の利器の暖かさに触れて
昨日初めて優しくされた気がしながら夜を明かした、イヴの夜

晩飯は妹と外食するつもりだった
それに両親不在だったので昨日は少量のお菓子以外にまともな飯も食ってない
腹すいたときは昼に食ったハバネロの粉が爪の間に残ってる気がして
一人で指チュパしながら山の中徘徊してた


2009年の2ちゃんねるVIP板に投稿された悲壮感漂う傑作テキスト。
ラスト2行の「どうすることもできなくわけわかんなくなっちゃってる姿」が本当に素晴らしかった。



【第9位】

周りが組め組め煩いから
俺が合コン組んだったんだが
カラオケ行ったら女も男も全員寝たわ
1人で暇だったからみんなが起きないように音量下げて聴いた事ないようなチョン
の歌歌って全国ランキング1位目指してたの思い出した


今年の11月のVIPのスレ『合コン女「腕時計なに着けてるの?」俺「時計つけないです…」』についた傑作レス。「何この状況…」的な体験談はまだまだVIP板が強い。



【第8位】
チャック・ノリス伝説
子供は小便で雪に名前を書くが、チャックノリスは小便でコンクリートに名前を彫る。
チャックノリスのピースサインは、「あと二秒で殺す」の意味。
チャックノリスは時計をしない。彼が今、何時何分か決めるのだ。
アメリカ合衆国の主な死因は 1.心臓病 2.チャックノリス 3.癌 である。
合衆国には4つの法的な処刑方法がある。 致死量の注射、ガス室、電気椅子、チャック・ノリス
チャック・ノリスは本を読まない。彼は、ただ彼の欲する情報が得られるまで本を睨み続けるのだ
チャックノリスの動くスピードは二種類。 1.歩く 2.殺す
チャックノリスはコードレス電話でも人を絞め殺すことができる。
チャック・ノリスは一輪車でウイリー走行できる
チャックノリスは以前、無限まで数を数えたことがある。 しかも2回。
毎晩、ブギーマン(クローゼットに棲むと信じられているオバケ)は寝る前に自宅のクローゼットにチャックノリスがいないかチェックする。
チャックノリスは火星に行った事がある。火星に生物反応がないのがその証拠。
チャックノリスは10年前すでに死んでいるのだが、お迎え人がそのことを告げる勇気を持ち合わせていない。
生まれた赤ちゃんが泣くのは、この世にチャックノリスが居ることを知っているから。
グーはチョキに勝ち、チョキはパーに勝ち、パーはグーに勝つ。この三つに勝てるのはチャックノリス
神が「光あれ」と言ったところ、チャック・ノリスに「『お願いします』だろ?」と怒られた
進化論は存在しない。「チャック・ノリスが生きることを許した生物リスト」があるだけだ
チャック・ノリスはエッチアスケッチでWindowsVistaを走らせている
チャック・ノリスはピアノでバイオリンを弾くことができる
チャック・ノリスは点字でしゃべることができる
チャック・ノリスはフル装填された銃でロシアン・ルーレットに勝った
Googleはチャック・ノリスを検索しない。何故ならあなたがチャック・ノリスを見つけるのではなく、チャック・ノリスがあなたを見つける事を知っているからだ
平均的な居間にはチャック・ノリスがあなたを殺すのに使える物が1242個ある。部屋そのものを含む。
宇宙が膨張しているのは、チャック・ノリスから逃れようとしているから
チャック・ノリスは眠らない。待つのだ。
チャック・ノリスが腕立て伏せをするとき、彼は自分を押し上げたりはしない。彼は世界を押し下げているのだ。


ニコニコ大百科にてまとめられているいわゆるイチロー伝説系統のコピペ。赤ん坊のくだりが面白い。



【第7位】

車のオーディオにニコニコ動画の歌ってみたを100曲以上入れてる。
友人乗せてるときに流すと、まずイントロ部分で「へぇ、こんな曲きくんだ」って言われるんだけど、
歌声が入ると「え?これ誰が歌ってるの?」って聞いてくる。
だれだか当ててごらん(笑)っていうと歌が上手な有名歌手や有名芸能人の名前がでてくる。
だけど違うんだよね。
「これね、一般の人が歌ってるの。プロより上手いでしょ?」
そう言うとCDどこで買うの?売ってほしいって。
そこですかさず「ニコニコ動画っていう動画サイトがあってね、無料で聴けるよ。大抵本人より上手いから(笑)」
まぁ大体いつもこんな流れだね。


伝説の「くぅ疲コピペ」の席巻が目立った2013年。SS作者やニコ厨のイタさや寒さを巧みに表現したゾクゾク系コピペは非常にクオリティの高いものが多いがその中でも秀逸だったのは、歌ってみた界隈の人たちの気持ち悪さを完璧に表現したこのテキスト。ネタなのか真性なのか分からない絶妙なライン。最高だった。



【第6位】

いまさらの話だが、サマージャンボ宝くじに外れておれはびっくりした。
おれは、おれこそは宝くじに当たって楽をして生きられる人間だと思っていたからだ。
ひどく不条理な気がする。


ブログ「関内関外にっき」の8月22日の記事(http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20130822/p1)の衝撃的な冒頭部分。当たるわけないのに「なんか当たりそうな気がしてしまい」当たり前のように絶望を味わう宝くじと人間の悲しい関係にあらがうかのように宝くじに固執する気持ちが如実に現れたエネルギッシュな文章である。ひたすら宝くじに当たらない悲しみを嘆いた記事全文読むことをお勧めする。



【第5位】

デリヘル12時間3Pコースで呼んで俺と友達のショートコント100連を見せてアドバイス求めてたら嬢が泣いた



2ちゃんねるpinkのデリヘル板のスレ「デリヘルって部屋に来るんだろ?」に書き込まれた殺傷能力抜群の一文。もはや説明はいらない。清々しい馬鹿っぷりと哀愁である。



【第4位】

誰もいないタバコ屋の窓口にすいませんと声を掛けたら、ポケットラジオを持ったヨボヨボ
のおじいさんが GOLDFINGER ‘99に乗って奥からゆっくり出てきて、眩しそうな顔しながら
俺に「アンタお寿司屋さんか?」と訊いてきた。夢を見ているのかと思った。


今回唯一のtwitter勢。twitterにて投稿されたツイート。状況を思い浮かべただけで面白い傑作ツイート。




【第3位】

「女が三列に並んで歩いてきたからふっ飛ばしたったwwwwww」
ふっ飛ばしたったwwwwwww
その後痛いだのなんだの言うから全力で脅したったwwwwwww
でかい声出るように産んでくれたカーチャンありがとうwwwwwwwwwwwwww



2ちゃんねるVIP板に立てられた最低で最高のスレ。最低男の「人として終わってる感」が全面に出ているのに最後には脈絡も無い部分で母親に感謝するという意味不明な構成が素晴らしすぎる三行。最後の一行が至高の名言。



【第2位】

お母さんが買ってくれたブルドッグが描かれたTシャツ
もう3年も着てるけれど全然飽きがこないよ



8年前の名言。2005年に立てられた「親が買ってきてくれたダサい服」というスレについたレス。この説明しようが無い素晴らしさ。味わえば味わうほど一語一語がじわじわ来る奇跡と言っても過言ではない最高のテキスト。あなたはこの文章の素晴らしさを理解できるか?




【第1位】

ボトルアクアリウムやりたいお

      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  
     /   ⌒(__人__)⌒\   
    |      |r┬-|      | 机に彩りを加えたい 
     \     `ー’´    / 小さい容器でエビ一匹か二匹飼いたいな 
    ノ            \
  /´               ヽ



今年の夏にVIPに立てられたスレのタイトルのその>>1の内容。AAの表情や「机に彩りを加えたい」という出だし等、その滲み出る違和感や狂気とそれに共存する安心感・平和性...全てにおいてとんでもないレベルの独特の魅力を放つテキスト。こちらも味わうほどジワジワ来るを通り越してゾクゾクするうまく説明できないシュールな感じ。「小さい容器でエビ一匹か二匹飼いたいな」という語り口調もゾクゾクする最強の平和的狂気。ここから匂っているただごとじゃない香り、あなたは察知できているだろうか。








上位2作品はあまりにもレベルが高すぎて「これの何が面白いの?」と思う人も出てくるかもしれない。それは完全にその人の感性がこのテキストに追いついていないと言わざるを得ない。乱暴な言い方をしてしまえば「理解の範疇を超えてる」のだ。それほど素晴らしいテキストである。

さて、今年は去年のツイートの躍進に反し、2ちゃんねるのレスの復権が目立った。ツイッター上での面白さ自慢・見て聞いて感に溢れたテキスト群に食傷気味の我々のハートに響いてきたのは、そこに逆行して「糞さ」「イタさ」「終わってる感」に溢れたVIPのレスであった。「VIP終わったな」的な言い方をされ自分達が笑いの先端だという自覚も薄れてきたかつての糞人間たちがナチュラルに発した思いや体験談が凄まじい強度を持って心を揺さぶるという希望溢れる結果となった。


















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